イシンバエワ、処分取り消し求める
国際陸連が組織的なドーピング問題でロシア陸連を暫定資格停止とした事態を受け女子棒高跳びの世界記録保持者、エレーナ・イシンバエワ選手(33)=ロシア=は16日、今回の決定に「ショックを受けた。正直言って潔白な選手にとっては不公平だ」と不満を訴え処分の取り消しを求めた。
ロシアの陸上選手は国際大会出場を禁じられ、反ドーピング態勢が迅速に改善されなければ来年のリオデジャネイロ五輪に出場できない可能性が出ている。同選手は「なぜ違法な薬物を使っていない選手まで責められるのか。個別のケースに対応しなければならない」と主張した。
イシンバエワ選手は2004年アテネ五輪、08年北京五輪で金メダルを獲得。14年6月に女児を出産し、競技生活の集大成としてリオ五輪出場を目指している。