錦織熱戦制した!!ベルディハ撃破
「男子テニス・ATPツアーファイナル」(17日、ロンドン)
年間成績上位8人による今季最終戦。シングルス1次リーグA組で世界ランキング8位の錦織圭(25)=日清食品=は第2戦で同6位のトマーシュ・ベルディハ(チェコ)に2-1でで競り勝って今大会初勝利を挙げ、1勝1敗とした。錦織は19日の第3戦でフェデラーと対戦。錦織が勝ち、ジョコビッチがベルディハに敗れれば4強入りが決まる。
勝負の最終セットで錦織は懸命に踏ん張った。過去3勝1敗で3年ぶりに対戦したベルディハに、粘り強い守備と攻めのショットで競り勝った。1回戦敗退の全米オープン以降は勝機を取り逃がす試合が続いただけに「久しぶりにモヤモヤ感を払拭(ふっしょく)できた。自分のテニスを取り戻せそう」と明るい表情でうなずいた。
第1セットはラリーに持ち込んで主導権を握った。ドロップ、ロブショットも巧みに決めた。「攻撃的なテニスができていた」と胸を張る流れから急転したのは第2セットの第4ゲーム。この日4本目のダブルフォールトでブレークバックを許すと「ここまで変わるか」と驚くほど突然リズムを崩した。
それでも自信を持つフルセットでギアを入れ直し「自分から攻めにいくスタイル」を失わなかった。素早い仕掛けで守りから攻めに転じ、2時間半近いフルセットの熱戦にけりをつけた。
2年連続4強入りは、昨年ストレート負けしたフェデラーに勝つことが前提となる。状況は厳しいが「ツアーで一番好きな選手。どれだけ通用するのかを試すのはいつも楽しみ。リベンジしたい」と必勝を期した。