北の湖理事長“無言の帰宅”
北の湖理事長の遺体が22日午前11時ごろ、東京都江東区の北の湖部屋に到着した。出迎えた同部屋の力士や関係者は沈痛な表情を浮かべ、「ゆっくり休んでください」と手を合わせた。
遺体は福岡市を21日夕に出発し、陸路で運ばれた。福岡ナンバーの車が部屋の前に到着すると、関係者らは白い布に包まれた大きな体を大事に抱えて部屋に入った。
同部屋の幕下鳰の湖(28)は「亡くなる前日まで理事長の仕事についたのを誇りに思います」とする、おかみさんのとみ子さんのコメントを代読。「自分も苦しい姿をずっと見てきたので、ゆっくり休んでほしい。今までありがとうございます」と声を詰まらせて、涙を拭った。
北の湖理事長の葬儀は近親者による密葬の予定。相撲協会は12月22日に東京・両国国技館で協会葬を開くと決めている。