小泉進次郎議員がサニブラウンらに熱弁

 “政界のプリンス”こと小泉進次郎衆議院議員(34)が23日、都内で20年東京五輪での活躍が期待される陸上「ダイヤモンドアスリート」の教育プログラムの講師に招かれ、リーダー論を語った。

 世界ユース2冠のサニブラウン・ハキーム(16)=城西高=らを前に、“進次郎節”で熱弁。政治家として大きな期待を背負う自身と、金の卵たちを重ねつつ「期待されるというのはありがたい。されないよりも。自分の今の実力、等身大に比べて、あまりにも大きい期待を感じても、それを無理矢理下げるというのは難しいし、気持ちの面でプラスにはならない。高いと感じても、それに応えようという方が健全。結果として勝てなければ、期待値は下がるかもしれないが、見ている人が見てくれている。期待に応えようという方が前向きな努力につながる」と、重圧との向き合い方を説いた。

 サニブラウンから「小泉さんの強いハートはどこからきているんですか?」と質問されると、「強そうにみえる?」と笑いながら、「僕の場合は最初に批判されたことが大きかった。皆さん、誰かにやれって言われて陸上やってる人いる?いないですよね。自分の決断で陸上をやっている。僕もそう。父親から『跡を継いでくれ』と言われたわけじゃない。自分で『跡を継ぎたい』と言った。辛ければ辞めればいい。辞められないのは、自分が選んだという思いがあるから。俺がこの道を選んだという思いが、自分を支えてくれる」と、力説した。

 また、別の選手から「言葉で自らの意志を伝える方法」を聞かれると、「意識すればできるのは、話している途中に『あの~』『え~』『あ~』を言わないこと。あれが入ると、人の集中力は奪われる。もし言葉が出てこないなら、黙る。沈黙を恐れない。言いたいことが出てくるまで待って、短い言葉で話をする癖をつける」と、熱心にアドバイスを送った。

 最後にはスポーツ新聞好きという意外な一面を明かし「自分が五輪に出る時、スポーツ新聞に載ることをイメージしたらいい。スポーツ紙が凄いのは、1面に1人の選手のことだけが独占して書かれる。金メダルを獲った選手には、それだけ自分の言葉を拡散するチャンスがある」とした上で「同世代、もっと若いアスリートに自分が残すべきメッセージは何か。考えておいて欲しい」と、エールを送った。

 選手たちは若きカリスマ政治家の時折野心的も感じさせる言葉の数々を、熱心に聞き入った。約30分の講演を終えた小泉議員は「僕は高校まで団体競技の野球をやっていたけど、個人競技の選手はもっとどん欲な野獣のような思いも必要かなと思う。自分を信じて頑張ってほしい。スポーツの力、可能性、潜在能力は世の中に新しい価値をもたらす。この『ダイヤモンドアスリート』から政治家も出るかもしれない。もうプロレスラーの文科大臣がいるんだから」と、金の卵たちの未来に期待を懸けていた。

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