錦織「胸騒ぎする」リオ五輪メダル宣言
テニスの錦織圭(25)=日清食品=と、卓球の石川佳純(22)=全農=が25日、都内で行われた家庭用品「P&G」の16年リオデジャネイロ五輪に向けたイベントに出席した。今シーズンを終えて帰国したばかりの錦織は、石川とともにリオ五輪でのメダル獲得を誓った。日本テニスとしては1920年アントワープ大会以来96年ぶりとなるメダル獲得へエースが挑む。
日本のエースが日本の五輪史上で、最も大きな空白を埋める。テニス競技でのメダル獲得は、1920年のアントワープ五輪で熊谷一弥がシングルス、ダブルスで獲得した銀メダルのみ。このメダルは日本人が五輪で獲得した記念すべき第1号メダルだった。錦織がメダルを獲得すれば、実に96年ぶりの快挙となる。「メダルが取れる位置にいるし、取りたい」と、力強くメダル取りを宣言した。
現在、世界ランク8位の錦織は、1回戦負けだった08年北京、ベスト8に入った12年ロンドン五輪に続く3度目の出場が確実だ。「北京は緊張してガチガチで何もできなかった。ロンドンではメダルには届かなかったけど、大きな大会で勝つ意味を知った。リオは楽しみだし、胸騒ぎがする」と意気込みを示した。近年の活躍からメダルへの大きな期待も懸かる。「正直、本当は何も期待しないでほしいけど」と冗談っぽく笑いながら「重圧も力に変えないといけないランキングにいる。期待されるのは当たり前」と、さらりと言ってのけた。
今季は昨年と同じくツアーで4勝をマーク。故障が続いた時期もあったが、世界ランクは1ケタを維持した(現在8位)「。目標にしていたグランドスラム制覇こそならなかったが「去年、全米で準優勝して、いろんな葛藤があった中で8位に入れた。充実した1年だった」と錦織。苦しいシーズンで培った自信とともに、16年はいよいよ頂点を獲りにいく。