NBA・コービー今季限りで引退
米プロバスケットボールNBA、レーカーズで5度のNBA制覇を果たし、07~08年シーズンにMVPにも輝いたスーパースター、コービー・ブライアント(37)が29日、今季限りで引退することを表明した。米スポーツ選手の声を発信するサイトで「親愛なるバスケットボールへ」と題した声明を発表。「今季が(競技に)ささげるために残された全てだ。体はさよならを告げる時が来たと分かっている」とした。
NBAのレジェンドが、今季限りでコートに別れを告げる。地元ロサンゼルスでのペーサーズ戦の試合前、ブライアントは選手の声を発信するサイトで「体はさよならを告げる時が来たと分かっている」との声明を発表した。
5度のNBA制覇、07~08年シーズンMVP、NBA決勝のMVP2度…。マイケル・ジョーダン引退後のNBAを引っ張ってきたスーパースターも、ここ数年は故障続き。自身の成績も落ち込み、引退ムードは高まっていた。
決断はもっと以前だったが「心変わりするかとも思った」という。ただ、バスケットボール以外のことが頭をよぎることも多くなったことで「もう気持ちは変わらないと確信した」と明かした。
神戸に縁のある選手としても知られる。名前のコービー(Kobe)は、父のお気に入りだった米国の鉄板焼きレストラン「Kobe Steak House」に妻と行った際、名前の由来を聞いたことをきっかけに付けられた。98年に初来日した際は神戸を訪問。01年には神戸大使に委嘱された。
ペーサーズ戦。終盤には3点シュートを立て続けに決め、敗戦にも大歓声が送られた。「自分で決めたことだから悲しくない。平穏な気持ちだ。今季はちゃんと戦いきりたい」。惜別の残りシーズンへ力を込めた。