箱根駅伝「山上りの5区」距離短縮へ
東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)を主催する関東学生陸上競技連盟が山上りの5区の距離を短縮する方向で協議を始めたことが1日、分かった。選手の負担や5区が勝敗を左右しすぎるとする声に配慮したためで、駅伝対策委員会などで話し合いを続け、3年以内に見直す。早ければ2017年1月の第93回大会から実施する。
5区は06年の第82回大会から従来の20・9キロから23・4キロに延長。前回大会は一部バイパス区間を通過し、23・2キロで実施された。5区の重要性が高まり、柏原竜二(当時東洋大)や神野大地(青学大)らが「山の神」として注目された一方、過去10大会中7大会で区間賞を獲得した大学が総合優勝した。標高差による気温変化で低体温症になり、失速する選手も目立っていた。
関東学連の関係者は「選手への負担が大きくなっていることと、レース全体への興味が損なわれているのではという声が以前から出ていた」と説明した。