近藤VS浅見 リオ48キロ級選考激化
「柔道・グランドスラム東京」(4日開幕、東京体育館)
リオデジャネイロ五輪予選を兼ねる大会に向けた女子の強化合宿が2日、報道陣に公開された。第1日の4日に行われる48キロ級は、日本のお家芸ともいわれ、ともに元世界女王の近藤亜美(20)=三井住友海上=と浅見八瑠奈(27)=コマツ=の対戦に注目が集まる。
15年世界選手権で銀メダルの浅見に対し、近藤も銅メダルと、五輪代表選考レースはこのふたりに絞られた状況。この大会に勝った方がリードを奪う重要な一戦で、五輪へ挑戦は「ラストチャンス」だと覚悟を示した浅見は「大学の時にこの大会に出てうれしかった。初心に戻った気持ち」と、和やかな雰囲気で充実ぶりをアピールした。
一方、浅見を「追う立場」との自覚を口にした近藤は、世界選手権後に食生活の改善と筋力アップに取り組み、1週間前には減量を終える万全の仕上がり。「相当気合を入れてきた。海外の人も強いんで、浅見さんだけじゃなく、大会を勝たなければ」と一歩も引く気はない。