錦織&シャラポワ日本初開催で夢の共演
「テニス・IPTL・日本ラウンド」(2日、神戸ワールド記念ホール)
男女混合のチーム対抗戦、国際イベント第1戦、日本ラウンドが開幕し、男子の世界ランク8位・錦織圭(25)=日清食品、女子同8位のマリア・シャラポワ(28)=ロシア=らが「ジャパン・ウォリアーズ」のメンバーとして出場した。錦織は最終5試合目のシングルスで逆転勝ちしたが、チームは総ゲーム数24-25でインディアン・エーシズに敗れた。イベントは日本初開催で、アジア5カ国を転戦する。
豪華メンバーが神戸の夜を熱くした。錦織は第4戦の男子複を自らのミスが響いて、落とした。ゲーム数18-21で迎えた最終第5戦で意地は爆発した。
ガエル・モンフィス(フランス)に先にブレークを許したが、第4ゲームで気迫のブレークバック。5-4で迎えた第10ゲームを制し逆転勝ち。5セットの総ゲーム数で争われるチーム戦では24-25で敗れたが、日本のエースはガッツポーズで声援に応えた。
「これだけの選手が日本に集まって幸せな時間だった」と初参戦の大会を満喫。特にレジェンドのマラト・サフィン(ロシア)のプレーにくぎ付け。「目の前で会えて感動した」と振り返った。
チームはシャラポワが混合複、女子単と第1、2戦を連勝発進。錦織はタオルを持って駆け付け美女を“アシスト”した。
トップスターの見事な共演だった。会見では「テニスは力強いし、僕には優しい。でも私生活は鬼か優しいのか分からない」とシャラポワにジョークを飛ばすと、「いいタオルボーイだったわ」と笑顔で返された。
大会は午後11時過ぎに終わり会見は眠そうな様子。「ちょっとコートが合わなかった。正直、悔しい。次、頑張ります」とあくびをこらえ雪辱宣言。次戦は最終日の4日に登場する予定。