古豪復活!同大8季ぶりの優勝

 8年ぶりの優勝を決め、喜ぶ同大フィフティーン
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 「関西大学ラグビー、同大13-10天理大」(5日、西京極)

 同大が天理大との優勝をかけた直接対決に13-10で競り勝ち、6勝1敗で8年ぶりに頂点に立った。前半に1トライなどで13点を奪取。後半は反撃を許し3点差に迫られたが、逃げ切った。昨年優勝の関学大は京産大に19-59で敗れて入れ替え戦が決定。前年覇者の最下位陥落、入れ替え戦とも同リーグ初となった。

 頂上決戦で古豪復活ののろしを上げた。7年間の空白を埋める同大の優勝。就任3年目の山神孝志監督(49)は「初Vと一緒。苦しみながらよく頑張ってくれた」と思いをかみしめた。

 3-0の前半27分、22メートルライン付近からの展開でCTB永富晨太郎(1年)がトライ。昨季の全国高校ラグビーを制した東福岡のVメンバーが勢いをつけた。後半は天理の猛攻に遭ったが、自陣で耐えに耐えた。

 主将のプロップ才田智(4年)は「(優勝できない期間が)自分たちの代で切れてよかった」と涙を見せた。無念を晴らした載冠だ。兄でトップリーグ近鉄に所属する修二(27)も同大出身。兄の在籍時、2010年に7位で入れ替え戦が決まった時には、ヤジや怒号が飛び、ペットボトルが投げ込まれた。

 その光景を目の当たりにした才田は「僕がやり返そうと思った」と同大入りを決意。「あの時は(創部)100年でファンやOBの期待も大きかった。でも、それだけラグビーは重みのある部活」と伝統と責任を背負った4年間だった。

 大きな目標は達成した。「2つ目の目標は正月を越えること。日本一です」。全国大学選手権に関西勢は13日から参戦する。真の復活を目指し、主将はすぐに手綱を締め直す。

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