ヤマハ5連勝 五郎丸が存在感示す
「ラグビー・トップリーグ、ヤマハ発動機41-20NTTドコモ」(12日、ヤマハスタジアム)
B組で、ヤマハ発動機はNTTドコモを41-20で下し、リーグ唯一の開幕5連勝とした。日本代表FB五郎丸歩(29)は6本中5本のキックを決め、各組上位4チームによる決勝トーナメント進出に貢献した。神戸製鋼はコカ・コーラを47-24で退け、トヨタ自動車はNECに34-3で快勝し、ともに4勝1敗で決勝トーナメントに進んだ。A組はパナソニックが東芝と17-17で引き分け、4勝1分けで首位。
チーム初の開幕5連勝以上に、ヤマハ発動機にとっては手応えを得た白星だ。序盤にミスが重なり、3点のリードを許して折り返す展開ながら、後半に自慢のスクラムで制圧。相手がシンビン(一時退場)となった穴を突きながら、試合をひっくり返した。
日本代表がW杯で戦った南アフリカ代表のロック、エツベスらを擁するNTTドコモ戦。6年ぶりに途中交代した6日のコカ・コーラ戦後、別メニューで調整して臨んだ五郎丸は「(体調は)バッチリです」と先発出場。4ゴールキック、1PGを決めて存在感を示した。
後半31分、2試合連続で途中交代した。清宮監督は「彼は今年、ずーっとラグビーをしている。リスクを減らしたい」と説明。蓄積した疲労による負傷を考慮しての判断だった。
五郎丸のキックで主導権を握り、初先発した日本代表CTBマレ・サウが決めた後半6分のトライを皮切りに、後半に5トライを浴びせた。終わってみれば41-20で快勝し、監督は「負けて折り返すのは久しぶりだったが、よくしのいだ。成長を感じたし、5連勝という結果に実力が伴ってきた」とうなった。
入場者数は9710人。11月21日に同じヤマハスタジアムで行われた豊田自動織機戦の9051人を上回った。5戦全勝で決勝トーナメント進出を決め、B組首位通過が狙える好調ぶりが、観客を引きつけている。
「次はホーム最終戦。いいパフォーマンスを見せて、皆さんに満足してもらいたい」と五郎丸。その目は、神戸製鋼との次戦(19日、ヤマハ)をしっかりと見つめていた。