桐生、日本人初9秒台譲らん!
日本陸上連盟の年間表彰式「アスレティック・アワード」が16日、都内で行われ、15日に20歳になったばかりの男子短距離のエース、桐生祥秀(20)=東洋大=は、リオデジャネイロ五輪が控える来年に向け「9秒台を出したい。誰も超えたことのないものを超えていくのは自分だと思ってる」と、100メートルでの日本人初の9秒台を改めて誓った。
今季は3月のテキサスリレーで追い風参考(3・3メートル)ながら、電気計時では日本人初の9秒台となる9秒87をマーク。その後はケガに苦しみ、世界選手権出場を逃した。しかし、最終戦の布勢スプリント(10月)で10秒09をマークし、五輪参加標準記録を突破。復活ののろしを挙げた。冬季の練習も順調で「来年はしっかり公認で出せるようにしたい」と手応えを口にした。
表彰式では今季ブレークした世界ユース2冠サニブラウン・ハキーム(16)=城西高=と握手を交わし、来年の初対決に意欲。「一緒に走ったら?どうなるか分からない」とニヤリと笑った。