五郎丸、神鋼戦で「忍者キック」見せる
ラグビー・トップリーグ、ヤマハ発動機の日本代表FB五郎丸歩(29)が16日、静岡県磐田市のヤマハ発動機ラグビー部豊田寮で日本忍者協議会から、忍者の志を持ち、日本人のアイデンティティーを世界に発信し感動を与えた人に贈られる「Master of Ninja」の称号を受けた。その後は同市内で練習し、19日のホームでの神戸製鋼戦に備えた。
五郎丸に新たな称号「Master of Ninja」が加わった。W杯イングランド大会で世界を驚かせた日本の「顔」。さらに今季終了後に世界最高峰リーグのスーパーラグビー参戦のため豪州に渡る。キック前のルーティン、五郎丸ポーズが忍者を思わせる男は日本の強さ、知性のアピールにはうってつけの人材として、文句なしで選出された。
忍者とは不思議な縁がある。五郎丸は「日本代表合宿で世界に勝つために忍者ボディーをつくろうと言っていた」と告白。日本が体格に勝る世界と戦う上で、素早く動ける体づくりをしたと話す。「海外に挑戦する自分も忍者ボディーで日本人の強みを生かし、日本人らしく戦いたい」と忍者の称号を歓迎した。
開幕5連勝と波に乗るチームにとっても、悲願のTL初制覇へ大一番が待ち受ける。19日は五郎丸が「リーグ戦のヤマ場」と位置付ける神戸製鋼戦だ。舞台は今季、3度目のホーム・ヤマハスタジアムで、観客数も徐々に増えている。
「神戸製鋼は日本代表も多い。強力FWでタレントぞろい。相手のファンも来てくれる。1万2000人くらい入ってほしい」。2試合連続途中交代が続いた五郎丸だが、今週はチーム練習に完全復帰。万全の状態で大一番に臨む。