神鋼首位だ五郎丸止めた!圧勝29点差
「ラグビー・トップリーグ、神戸製鋼43-14ヤマハ発動機」(19日、ヤマハスタジアム)
B組の神戸製鋼はヤマハ発動機に快勝して5勝目(1敗)を挙げた。ヤマハ発動機は初黒星を喫し、3試合ぶりにフル出場した日本代表FB五郎丸歩(29)はゴールキック2本にとどまった。
神戸製鋼が、開幕5連勝と勢いに乗るヤマハ発動機をねじ伏せた。クッツェー・ヘッドコーチは「ヤマハはとても強いスクラムを持ち、ラインブレーク能力の高い選手と、五郎丸という素晴らしいキッカーがいて、ここまで全勝できている。その相手に勝つため、今日はテストマッチのつもりで臨んだ」と胸を張った。
身長208センチの元南アフリカ代表、ベッカーをフランカーで起用した。作戦が功を奏し、ラインアウトで相手ボールを次々と奪い、FW戦全体を制圧。堅固な防御から相手ボールを次々と奪っては逆襲に出て終わってみれば7トライを挙げ29点差をつける圧勝だった。
昨季はリーグ戦を1位で通過しながら、プレーオフの準決勝でリーグ戦4位のヤマハ発動機に敗れた。その悔しさが原動力となっている。4トライを挙げたWTB大橋が「ヤマハがラグビー人気を引っ張っているし、うちも負けていられない」と語ったように、スター軍団のプライドをのぞかせた。
5勝目を挙げたが主将のフランカー橋本は「ここから残り4試合、ずっと自分たちにプレッシャーをかけていく」と慢心はない。その声には不安もおごりもなかった。