パナ8年ぶり日本一 QB高田逆転演出
「アメリカンフットボール・ライスボウル、パナソニック22-19立命大」(3日、東京ドーム)
社会人代表のパナソニックが、学生代表の立命大を破り、8年ぶり4度目の優勝を飾った。
絶体絶命の危機から、パナソニックのQB高田が劇的な逆転TDを演出した。昨年12月の日本社会人選手権決勝に続く終盤の逆転勝利に「すごく厳しい状況だったが、経験があったので勝てた」と笑みを浮かべた。
第4Q残り4分19秒でTDを奪われ、15-19と初めてリードを許したが、34歳のベテランQBはここで真価を発揮する。第4ダウンにパスを通して攻撃をつなげると、自らの反則で招いた第4ダウン残り約20ヤードの土壇場でコールされたのは、米ボイジー州立大のプレーを参考に練り上げたスペシャルプレー「ボイジー」。WR本多へのパスを狙い通りヒットさせると、後方から走り込んだWR小山がトスを受け、エンドゾーンまで一気に駆け抜けた。
現役最後のつもりで臨んだ大一番。相手守備をかわしてからのスクランブルなど判断力はさすがだった。今後については「わかんないです」とお茶を濁したが、「(理想のQBには)ちょっとは近づけたかな」と納得の様子だった。