ラグビー山口真理恵「世界を驚かせる」
W杯の旋風に続く!16年リオデジャネイロ五輪から正式種目に採用された7人制ラグビーの男女日本代表が見事にアジア予選を勝ち抜き、出場権を獲得した。女子代表「サクラセブンズ」には、プロ選手、一流企業に勤める才女、元円盤投げ選手、1児の母など多士済々のメンバーがそろう。記念すべき五輪メダル獲得へ、ラガールたちが挑む。
小学4年生からずっと楕円(だえん)球とともに駆け抜けてきた。「サクラセブンズ」のエース、山口真理恵(26)=ラガール7=は、夢にまで見た舞台に、胸を弾ませている。
「『女子もできるんだ!』と証明できたと思う。ラグビーが好きという気持ちが原動力だった。次に世界を驚かせるのは私たち!という気持ちです」。
チームメートの鈴木彩香(26)、鈴木陽子(22)=ともにアルカス熊谷=とともに小学生の時にタグラグビーを始めた。横浜立野高2年の時、7人制日本代表に選出されてからは、50メートル6秒6の快足を生かし、エースとしてチームをけん引してきた。高校卒業後は豪州留学で本場のラグビーを学び、現在は代表唯一のプロ選手として活動している。「女の子がラグビーやるの?って聞かれることも多かった。五輪で活躍して、ラグビー選手を目指す女の子が増えてくれたら」と、リオを競技普及への大きな一歩ととらえている。
ずっと憧れだった場所に立つ。テレビでしか見ることのなかった4年に1度の夢舞台。心に刻まれているのは14年ソチ五輪。フィギュアスケート女子の浅田真央の演技に魅入られた。「すごく心を動かされた。私たちも見ている人の心を動かすプレーをしたい」。魂の走りで、夢の五輪メダルにトライする。