錦織ストレート勝ちで4年連続8強入り
「テニス・ブリスベン国際」(6日、ブリスベン)
男子シングルスは世界ランキング8位で第2シードの錦織圭(26)=日清食品=が初戦の2回戦で、世界65位のミハイル・ククシュキン(カザフスタン)にストレートで勝ち、4年連続でベスト8に進出した。グリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)と組んだダブルスは、ピエールユーグ・エルベール、ニコラ・マユ組(フランス)との準々決勝を4-6、6-1、10-7(10点先取のマッチタイブレーク)で制し、準決勝に進んだ。
最初のサービスゲームを落とす不安な立ち上がりから、錦織は切れ味を取り戻した。「大きな大会で大きな結果を出すことは重要」と位置付けた新シーズンのシングルス初戦で世界トップ8の地力を発揮した。「出だしが悪かったわりに落ち着いてできた」と自らに及第点をつけた。
ククシュキンとは過去3戦3勝。第1セットは0-2で迎えた第3ゲームのブレークポイントをしのぐと安定感を取り戻した。相手が判定をめぐって審判とやり合った4-3の第8ゲームでブレークに成功。ストローク戦ではコートを広く使って揺さぶり、そのままの流れで押し切った。
このオフは「もう少し伸ばしたいところを重点的にやった」といい、特にサーブは課題の一つだった。この日、第1サーブが決まる確率は66%で「まだまだ良くなると思うが、十分良かった」と手応えをのぞかせた。
ブリスベン国際では、ここ3年連続で4強入り。相性のいい舞台でまずは順当に滑り出した。「まだ1試合目。問題点はあるが、いいプレーができた」と納得の表情を浮かべた。