桐蔭学園・石井の鉄人トライで決勝へ

 「全国高校ラグビー・準決勝、桐蔭学園46-31石見智翠館」(7日、花園ラグビー場)

 5大会ぶりの優勝を目指す桐蔭学園(神奈川)は石見智翠館(島根)を46-31で退け、決勝進出。2年前の決勝で敗れた東海大仰星相手に初の単独優勝を狙う。決勝は11日の午後2時から行われる。

 パワフルなトライで桐蔭学園のロック石井洋介(3年)が試合を決めた。3点リードの前半18分、敵陣22メートルラインから抜け出すと、相手選手を次々とはじき飛ばし、最後は2人を引きずりながらトライ。「倒れるとターンオーバーになるだろうと思って突進した。ボールを持ったら前を向くことは意識してきた」。先制を許し嫌な展開だったが、“鉄人トライ”で流れを引き寄せた。

 重ねてきた努力が実った。一昨年11月の神奈川大会決勝。開始15分で左肩を脱臼し、チームも県予選連覇が9で途絶えた。5月まではリハビリの日々。ズボンが入らなくなるほど鍛えた脚力が、聖地で花開いた。

 2年ぶりの決勝進出。相手は2年前、スタンドから見つめた東海大仰星だ。2つ上の兄・大介が出場したものの、敗れた因縁の相手。憧れの背中を追いかけて、やっと同じ場所までたどり着いた。

 目指すは兄超え、史上初の単独Vだ。「兄と同じ舞台に立つチャンスがもらえた。しっかり戦いたい」。走り勝つラグビーを掲げる桐蔭学園が、頂点まで駆け抜ける。

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