錦織全豪3回戦へ エース13本で圧倒

 「テニス・全豪オープン」(20日、メルボルン)

 男子シングルス2回戦で第7シードの錦織圭(26)=日清食品=が世界ランキング103位のオースティン・クライチェク(25)=米国=にストレートで勝ち、6年連続で3回戦に進んだ。  雨のため屋根が閉じられた会場で、最後はこの一戦を象徴するようにサーブをコース良く決めてエースを奪った。錦織はジュニア時代の親友、クライチェクにサービスエース13本を浴びせた。第7シードの力を示し「サーブがとても良く、試合を助けてくれた」とうなずいた。

 2人は同じ米フロリダ州のアカデミー出身。身長188センチのサウスポー、クライチェクは攻撃的なテニスを得意とする。錦織は「コートの中に入らせないようにした」と、緩急を付けた正確なサーブで相手にほぼリズムをつくらせなかった。

 特に第1セットは完全に試合を支配した。サービスゲームで許したポイントは二つだけ。「サーブがあれだけ入ってくれれば、自然とリターンゲームにも余裕が出てくる」と好循環が生まれた。

 パワーがある方ではない日本のエースにとって、サーブは大きな課題だ。第2セットでは5-4から「少し硬くなって足が動かなくなってしまった。ミスが増えた」と言い、ダブルフォールトで初のブレークを許して流れを失いかけた。そこから立て直し、ストレート勝ちにつなげた。

 「大体、大会前半はサーブがいい」と分析する。疲れが出る後半戦でも高い質を維持できるかが、四大大会初制覇へ向けた大きな鍵になりそうだ。

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