大坂、元世界1位アザレンカに完敗
「テニス・全豪オープン」(23日、メルボルン)
女子シングルス3回戦で、世界ランキング127位の大坂なおみ(18)が第14シードで元世界1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)に1-6、1-6で敗れ、ベスト16進出はならなかった。予選を突破して初めて四大大会の本戦に進んだ大坂は、2012年から全豪で2連覇したアザレンカに圧倒された。これで日本女子は全員が敗退した。
大坂の大いなる挑戦は、センターコートで終止符が打たれた。連戦の疲労もあって力を出し切れず「ひどいスコアだった。センターコートをもうちょっと楽しめれば良かったのに」と苦笑いした。
第1セット、相手サーブの第1ゲームは0-40からフォアのクロスで相手の体勢を崩して奪った。しかしアザレンカが「速い球が来ると思ったが、遅い」とそこから打つタイミングを修正してきた。
第2ゲーム以降は大坂が防戦一方。コートを目いっぱい使った鋭いショットを浴び続けて前へ出られなかった。予選も含めて10日間で6試合目。動きは鈍く、腹筋の痛みも抱えてサーブの最速は2回戦より20キロも遅い173キロだった。
それでも180センチ、69キロの身体能力を生かして第18シードを破るなど、鮮烈な印象を残した。父がハイチ出身の米国人、母が日本人のホープは今大会で「自分に自信が持てた」。今季の目標も世界100位以内から50位以内に上方修正した。