ラグビーの世界最高峰リーグ・スーパーラグビー（ＳＲ）に日本から初参戦するサンウルブズのロック大野均（３７）、フッカー堀江翔太（３０）、ＦＢ笹倉康誉（２７）＝パナソニック＝ら６選手が５日、都内で取材対応した。笹倉は、今季からＳＲのレッズに加入する同じポジションの日本代表・五郎丸歩＝ヤマハ発動機＝について「ぶっ倒したい」と対抗心を燃やした。　終面に五郎丸記事

　“日本ラグビー界の顔”を超えて日本代表をつかむ。主にＦＢとしてパナソニックのトップリーグ３連覇に貢献した笹倉は、世界最高峰リーグに舞台を移して同じＦＢの日本代表・五郎丸と戦う可能性があることに、「ぶっ倒したいですね」と闘志を燃やした。

　その理由を「彼の上に行けば当然代表にも近づく。やっぱり一番スゴイじゃないですか」と説明。代表経験がない笹倉は「代表に行きたいと強く思うことはなかった」というが、１５年Ｗ杯で日本が南アフリカを下した試合を見て「ミーハーじゃないですけど、いいなあと感動した。こういう舞台に立てたら一生の経験になると思った」と考えが変わった。

　サンウルブズのオファーも「日本代表に呼ばれていないので、自分が成長できるチャンスだと思って、すぐに行きたいと言いました。不安は全然ない。どこまで通用するかというのが大きかった」との思いで快諾。立ち上げ間もなく、準備期間も短いなど、チームを取り巻く状況は厳しいが、「集まったばっかりで難しいと思いますが、その中で自分の役割を見つけて、チームに還元できたらいい」と力を込めた。

　笹倉が日本ラグビー界の新しい顔を目指す。