サクラセブンズ メダル獲得へリハ敢行

 7人制ラグビーの女子日本代表「サクラセブンズ」が6日、ワールドシリーズ(WS)第2戦ブラジル大会(20、21日、サンパウロ)に向けて成田空港から出発した。米国で合宿を行い、15日にブラジル入りする。今回の遠征では、出場を決めているリオデジャネイロ五輪の下見も兼ねており、浅見敬子ヘッドコーチ(38)は「選手村や試合会場も見に行く」と、メダル獲得に向けたリハーサル敢行をぶち上げた。

 リオ五輪まであと半年。サクラセブンズが、花を咲かせる決戦の地を見定める。今回の遠征ではサンパウロでの大会後、五輪の試合会場、選手村、トレーニング施設などを視察する予定でリオデジャネイロの街の実情を徹底的に確かめる。

 本番に向けて、不安要素はなるべく払しょくしておきたい。ブラジルでは治安に加え、蚊を媒介とする「ジカ熱」が流行。浅見HCは「必ず長袖、長ズボンを徹底し、水たまりを避ける。現地の虫よけ剤がいいとも聞いている」と伝染病対策を挙げ、「町に出てリフレッシュできるかも確認したい」と話した。

 移動も五輪ロードをたどる。本番と同じ米国を経由してのブラジル入りで、時差調整など生活面も“本番仕様”。主将の中村知春(アルカス熊谷)は「睡眠時間まで細かく決まっている。五輪のリハーサルだと思って行く」と緊張感をにじませ、「選手村から会場までの動線もしっかり確認したい」。目標のメダル獲得へ向けてイメージを膨らませる。

 ピッチでは、昨年12月のドバイ大会からの成長を確認する。五輪予選直後の前回は、生命線のタックルが強豪国相手に通用しなかった。帰国後は「ラグビーの練習よりも個々のレベルアップを目指した」(浅見HC)とフィジカル強化に時間を割き、レスリング練習で男性コーチ相手にタックルを繰り返した。

 「タックルはより低くなった。目標は世界のトップ4に勝つこと」と中村主将。ここで金星を挙げて、半年後のブラジルでのメダルロードを確実なものにする。

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