錦織8強!4連覇へ完勝発進

 「テニス・メンフィス・オープン」(10日、メンフィス)

 男子シングルスで4連覇を狙う第1シードの錦織圭(26)=日清食品=は初戦の2回戦で世界ランキング124位のライアン・ハリソン(米国)をストレートで破り、ベスト8入りした。12日(日本時間13日)の準々決勝で世界93位のミハイル・ククシュキン(カザフスタン)と対戦する。世界130位の西岡良仁(20)=ヨネックス=も同82位のイリヤ・マルチェンコ(ウクライナ)に快勝し、8強入りした。

 錦織が今季初優勝と大会4連覇へ向けて、順調に滑り出した。昨年のこの大会では苦戦を強いられたハリソンに、今回はストレートの完勝。「手堅いプレーができた。いいスタートが切れた」と頬を緩めた。

 コート表面が塗り替えられて球足が遅くなった舞台で、真骨頂でもあるストローク力を発揮した。第1セットは第2ゲームから5ゲームを連取。ベースラインから下がらずに速いテンポで左右に打ち分け、相手を防戦一方にした。

 第2セットの第10ゲームでマッチポイントを握ってからミスが目立ち、初めてブレークを許したが、その後の2ゲームを連取した。「最後は硬くなったが、それ以外はブレークポイントもなかった。遅いコートでは自分のテニスができる」と納得の表情を浮かべた。

 IMGアカデミーの後輩で20歳の西岡も勝ち、ツアー大会で日本選手2人がベスト8に残った。「刺激になるし、うれしい」と若手の底上げを喜ぶ。そろって次も勝ち上がれば、準決勝では日本勢対決が実現する。

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