錦織貫禄4強!ブレーク一度も許さず
「男子テニス・メンフィスオープン」(12日、メンフィス)
シングルス準々決勝は4連覇を狙う世界ランキング7位で第1シードの錦織圭(26)=日清食品=が、世界93位のミハイル・ククシュキン(カザフスタン)に6-2、6-4で快勝し、ベスト4に進出した。13日午後7時半(日本時間14日午前10時半)以降に始まる準決勝で、世界58位の第4シード、サム・クエリー(米国)と対戦する。クエリーは世界130位の西岡良仁(ヨネックス)を6-3、6-4で退けた。
格下に追われる立場の苦しみも感じながら、錦織がククシュキンの反撃を退けた。一度もブレークを許さず「2セットで終われたことが良かった」と胸をなで下ろした。
第1セットは簡単に奪ったが、第2セットの第1ゲームでブレークポイントを生かせず、そこからプレーが消極的になった。相手の強打に受け身に回り「自分が攻撃できなくて、息苦しさはあった」と感じた。
それでも世界のトップ10に定着して勝ち方を知る日本のエースは「ブレークできる感じはなかったし、サーブに集中することにした」と焦らなかった。4-4の第9ゲームで訪れた機会を逃さずにブレークに成功し、状況を打開した。「第2セットはミスもあったが、ワンチャンスをものにできた」と胸を張った。
次は決勝進出を懸けてクエリーと戦う。強烈なサーブを持ち、昨年の準決勝ではフルセットの苦戦を強いられた。「フォアを思い切って打ってくるなどテニスを変えてきているし、それをやらせないようにしたい」と攻略法を描いた。