青野 攻めて完全復活V「気持ちいい」

 「スノーボードW杯・ハーフパイプ札幌大会」(14日、札幌市ばんけい)

 決勝が行われ、男子は7季ぶりの種目別優勝を決めていた青野令(25)=日体大=が94・25点で今季2勝目となる通算12勝目を挙げた。片山来夢(バートン)が92・00点で3位に入った。ソチ五輪銀メダルの平野歩夢(バートン)は5位。女子は蔡雪桐(中国)が91・50点で制し、今季2勝目、通算8勝目を挙げた。松本遥奈(クルーズ)は4位。

 けがで苦しんだかつての第一人者が完全復活した。青野は3回目で高得点をたたき出し、W杯最終戦を制した。米国のW杯2大会で優勝と2位になって凱旋(がいせん)した日本で錦を飾り「気持ちいい。きょうだけは満足感に浸りたい」と顔をほころばせた。

 1回目から88・75点をマークし、勢いに乗った。3回目は冒頭で横に4回転する大技「フロントサイド1440」を決めた。その後も確実に滑って勝利を手繰り寄せ「攻めた結果が優勝につながった」とうなずいた。

 一昨年に脱臼癖のあった左肩を手術。昨季はほとんど試合に出られず「他人の結果を聞くのがつらかった」という。だが「来シーズンが勝負」とリハビリと練習に黙々と励み、背水の陣の覚悟で臨んだ今季、好結果を残した。

 18歳で09年世界選手権を制し、五輪2大会出場の実績を持つ男もベテランの域に入りつつある。若手の台頭は著しいが「まだまだいける。次の五輪も行きたい」と意気盛んだ。

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