アイホ男子長野以来五輪へ最終予選進出
「アイスホッケー男子・平昌五輪1次予選、日本2-1ウクライナ」(14日、月寒体育館)
世界ランク20位の日本は同21位のウクライナに勝ち、3戦全勝の勝ち点9で1位となって最終予選進出を決めた。第3ピリオドにFW高木健太(日本製紙)のゴールで先制し、FW小原大輔(王子)が追加点。GK福藤豊(アイスバックス)が失点を1に抑えて逃げ切り、前回ソチ五輪では敗退した1次予選を突破した。1次予選は12カ国が3組に分かれて1回戦総当たりで争い、各組1位が9月の最終予選に進む。
頼れる守護神が日本を20年ぶりの五輪出場へ一歩前進させた。33歳のGK福藤がシュート33本を浴びながら失点を終盤の1点だけに抑え、辛勝の立役者に。「これが僕の仕事。集中して止めることができた」と満足そうに話した。
第2ピリオドに日本は4度も数的不利となったが「福藤が信じられないくらいの好セーブをしてくれた」とトムソン監督。的確な位置取りでパックを止め、呼応するように守備陣もシュートコースに何度も体を入れて防いだ。
第3ピリオド、高木、小原がネットを揺らし、終盤は全員で守った。試合が終わると福藤を中心に歓喜の輪ができた。この先はさらに厳しい戦いが待つが、守護神は「(五輪は)年齢的にも最後のチャンスかもしれない。懸ける思いは強い」と決意を語った。