宇野悔しい4位 世界の壁痛感
「フィギュアスケート・四大陸選手権」(21日、台北)
男子でショートプログラム(SP)2位から逆転を狙った宇野昌磨(18)=愛知・中京大中京高=はフリー5位と振るわず、合計269・81点で4位に終わった。パトリック・チャン(カナダ)が合計290・21点でSP5位から逆転優勝。SP4位の無良崇人(25)=洋菓子のヒロタ=は5位、SP7位の田中刑事(21)=倉敷芸術科学大=は6位だった。
演技を終えた直後、宇野は顔をしかめた。勝負の行方を左右したのは4回転トーループの成否だった。フリー「トゥーランドット」では2本の大技を跳ぶ予定でいたものの、いずれも成功しなかった。
「やってやるぞという気持ちがつくれなかった。4位は悔しい順位だし、満足しきれない内容だし、いろいろと課題が残った試合だった」
そう振り返った18歳は、シーズン前半戦に好結果を出したことで、慣れが生じて「危機感」が薄れていたようだと自己分析。敗因については「試合でジャンプを失敗したこと、その失敗した理由は四大陸に向けての練習をこれまでと同じではなく、もっと厳しいものに変えなければいけなかったこと」を挙げた。
今大会で表彰台に上がった3選手は、いずれも4回転を2本以上そろえた。次代のエースは「順位にも内容にも未熟さにも悔しさを覚えたので、次の世界選手権(3~4月・米ボストン)では、それらすべての悔しさをぶつけたい」と誓った。