錦織快勝!出場2大会連続Vへ自然体

 「テニス・メキシコOP」(22日、アカプルコ)

 男子シングルス1回戦で第2シードの錦織圭(26)=日清食品=は世界ランキング105位のティエモ・デバッカー(オランダ)にストレートで快勝し、2回戦に進出した。女子シングルス1回戦では世界114位の大坂なおみ(18)も同106位のキキ・ベルテンス(オランダ)を破り2回戦に進んだ。

 出場2大会連続優勝に向けて好スタートを切った。リターン巧者の錦織が、コートの特徴をいち早くつかんで本領を発揮。約1時間での快勝に「出だしからいいテニスができた。前に入っていくプレーを心掛けて、うまくいった」と喜んだ。

 第1セットはリターンゲームで前に構え、攻撃的に出た。今大会のハードコートは「ツアーでも一番球足が遅く、跳ねる」と言う。それでも手探りのプレーはせず、ラケットを振り切って感覚を合わせていった。

 第1セットは6ゲームを連取。第2セットも3ゲームをブレークして決着をつけた。相手の第1サーブの50%、第2サーブは76%を得点に結びつけ「試合をやりながら、何がうまくいくかを判断した。いい感じで打てた」と収穫を強調。

 昨年準優勝のこの大会を制するには1週間で5試合を勝ち抜く必要があり、序盤で体力の消耗は避けたいところ。錦織は「心の奥底にはあるが、それでテニスが変わるわけではない」と話し、意識的に勝負を早めてはいない。自然体でいながら攻めのプレーが出るのは、好調の証しだ。

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