37歳大野がサンウルブズ開幕先発入り
「スーパーラグビー・サンウルブズ-ライオンズ」(27日、秩父宮ラグビー場)
ラグビーの世界最高峰リーグと呼ばれるスーパーラグビーに新規参入する日本のサンウルブズは25日、開幕戦となるライオンズ戦のメンバーを発表した。チーム最年長37歳のロック大野均(東芝)も先発入りした。
「うれしさもあるけれど、それ以上に責任を感じています」
大野均はそう言って唇を結んだ。彫りの深い顔が引き締まる。日本代表歴代最多の96キャップを持つ歴戦の猛者にとっても特別の舞台だ。
「歴史のないチームが戦う、初めての試合のメンバーに入れたわけですから。本当だったら、もっと若い選手が出た方がいいんだろうけど」
スーパーラグビーでは10代でデビューする選手も珍しくない。各国期待の若手がトップ選手とともに戦う経験を積みながら、代表入りを目指すステージ。そこに大野は37歳で挑む。スーパーラグビー20年の歴史でも最年長のデビューだ。
「この年でメンバーに入れてもらえたことに感謝して、責任を持ってプレーしたい。でも、重圧というより、喜びを感じます。2週間の練習で精度も上がってるし、日本らしい低いプレー、低いスクラム、ボールを動かす運動量で勝負したい」
新しいステージで、中年の星が輝く。(大友信彦)