山田快幕誓う サンウルブズが出陣
「スーパーラグビー、サンウルブズ-ライオンズ」(27日、秩父宮ラグビー場)
南半球の強豪が集うスーパーラグビーは26日、レギュラーシーズンが開幕した。日本から初めて参戦するサンウルブズは、27日のライオンズ(南アフリカ)戦に備え、東京・秩父宮ラグビー場で約1時間、練習。日本代表WTBの山田章仁(30)は、初戦でのメモリアルトライと勝利を誓った。FB五郎丸歩(29)とフランカーのツイが所属するレッズは27日のワラタス(ともにオーストラリア)戦に向け、ブリスベンで非公開の練習を行った。
「楽しみでしょうがない。他国はまだサンウルブズをスーパーラグビーの仲間と認めていないと思うけど、結果を出せば見方も変わる。堂々と胸を張って戦えるよう、いいスタートを切りたい。もちろん、トライを狙っていきたい」
スーパーラグビーの厳しさは覚悟の上だ。山田は13年に単身でニュージーランドに渡り、スーパーラグビーの登竜門、ITM杯のオタゴ代表を目指したものの、かなわなかった。15年にはオーストラリアのフォースに入ったが、公式戦出場は果たせなかった。
「でも、今のサンウルブズは、去年のフォースと比べて戦力は決して劣っていない。僕らは日本代表で4年間大変な思いをしてレベルを上げてきた」
万全な状態で迎える開幕ではない。チームは集合して2週間あまり。沖縄合宿は充実していたが、試合のため東京に戻ると寒さに襲われ、山田は体調を崩した。秩父宮ラグビー場は芝を張り替えたが、グラウンドには段差がある。
「困ります。もっとホームの利を生かせる準備とか、協会はしっかり考えてほしい。けれど、僕ら選手はやるだけ。トライでサンウルブズの1年目に勢いをつけたい」
歴史的なシーズン。苦難を乗り越えての船出にエースは誓った。