レッズ五郎丸が初PG「夢の世界」
「スーパーラグビー、ワラタス30-10レッズ」(27日、シドニー)
「1分も早く出たい」と待ち焦がれた出番は、前半26分にやってきた。控えの背番号23をつけたレッズFB五郎丸歩(29)がスーパーラグビーで公式戦デビューを果たし、5点をマークした。ノーサイドまでグラウンドに立ち「長くプレーできてうれしい。夢の世界だった」と特別な感慨に浸った。
後半4分に相手の反則で、ゴール正面35メートル付近からのPGを蹴る機会を得た。独特のルーティンから落ち着いて蹴り出し、ボールはゴールの真ん中を射抜いた。記念すべき自身初得点は、チームにとっても初得点になった。
後半9分には2度目のPGを蹴ったが、わずかに右にそれて失敗。同19分にはトライ後のゴールキックで2点を追加した。3本中2本の成功にも「任せられたら100パーセント決めないといけない。次への課題」と振り返った。
FBで先発し、CTBにポジションを移したハントとは大きな身ぶり手ぶりを交えて連係などを確認しながらプレー。防御では果敢なタックルを見せた。それでも試合は20点差をつけられて敗戦。「次の試合に向けて調整し、ベストのパフォーマンスを出したい」と真剣なまなざしで語った。