サンウルブズ 歴史的初トライ!初PG

 「スーパーラグビー、サンウルブズ13-26ライオンズ」(27日、秩父宮ラグビー場)

 日本から初参戦したサンウルブズは後半18分に主将のフッカー堀江翔太(30)が初トライを挙げたものの、ライオンズ(南アフリカ)に13-26で敗れた。第2戦は3月12日にシンガポールでチーターズ(南アフリカ)と対戦する。FB五郎丸歩(29)とフランカーのツイ(28)が所属するレッズはワラタス(ともにオーストラリア)に10-30で敗れた。五郎丸は前半26分から途中出場して公式戦デビューを果たし、後半4分のPGで初得点を挙げ、5点をマークした。

 日本ラグビー界にとっての歴史的初戦で、超満員となる約2万人のボルテージを最高潮に上げたのは頼れるキャプテンだった。6-19で迎えた後半18分、サンウルブズは連続で攻撃を仕掛け、最後はゴール前1メートルから堀江がパスに飛び込んだ。初めてのトライにも「ラッキー。僕の前で、たまたまボールがきたから置いただけ」と、こともなげに言い放った。

 世界最高峰への挑戦には不安要素が山積みだった。合宿がスタートしたのは今月8日。短期間での準備を余儀なくされた。さらに、ハメット・ヘッドコーチ(HC)は、実母が亡くなったため19日にニュージーランドに帰国。合流したのは、この日の朝だった。ロック大野は「覚悟を持って帰ってきてくれた。ハマー(ハメットHC)のためにも、という雰囲気があった」と明かした。

 敗戦の中にも手応えはあった。序盤は圧倒的な身体能力を誇る相手にセットプレーでつぶされたが、後半8分の自陣ゴール前でのスクラムでは、スタンドの拍手に応えるように踏ん張った。激しさのあまり、右まぶたを4センチ切った大野は「歴史的な試合で緊張もあったが、出足の速い守備ができた。今の力は出し切れた」と自信を口にした。

 自国開催の19年W杯にもつながる壮大なチャレンジは始まったばかりだ。夏まで続く長丁場の戦いで、まずは1勝を目指す。堀江は「(勝利は)僕らの成長次第。この試合を最低ラインにして、歩みを止めずに進み続けたい」と、次なる獲物をにらんだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス