明瀬山30歳入幕 史上4位のスロー出世
「大相撲春場所」(13日初日、エディオンアリーナ大阪)
日本相撲協会は2月29日、大相撲春場所の新番付を発表した。苦節8年、新入幕を果たした東前頭16枚目明瀬山が吹田市内で会見した。初土俵から所用48場所は学生相撲出身力士では史上4位のスロー出世となった。
会見では師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)から「本当に上がったの!?」と疑われ苦笑い。「ドキドキでした。番付表を見て文字(しこ名)が大きくなっていた」と喜んだ。
埼玉栄高、日大出身のエリートは順調に10年九州場所で十両昇進。その後、ヘルニアに苦しんだ。幕下へと行ったり来たりを繰り返したが、木瀬親方から「右手でまわしを取りに行く立ち合い」と「早い勝負」を指導され30歳にして開眼した。
182センチ、175キロの巨漢でトレードマークは垂れた両乳房。「応援してくれた家族のために」と春の大阪で“いっパイ”恩返しする。