沙羅なる進化で 平昌五輪で金へ!
ノルディックスキーW杯女子ジャンプで2季ぶり3度目の総合優勝を決めた高梨沙羅(19)=クラレ=が29日、個人第17戦が行われたカザフスタン・アルマトイから成田空港に帰国。「まだレベルは上げられる」とさらなる進化を誓った。
3月5、6日に行われる予定だった最終2戦が中止となり、国際スキー連盟は代替開催も断念すると発表。今季のW杯は終了となった。17戦で14勝を挙げ、表彰台を外したのは1度だけ。「昨季の反省を生かして1本目のジャンプで失敗しても2本目で切り替えられた」と振り返った。
2季ぶりに女王の座を奪還した高梨は、オフをトライ&エラーの時期と位置づけ、「こうすればいいんじゃないかというアイデアは浮かんでいるで試したい。頭と体の感覚をリンクさせていきたい」と“ニュー沙羅”誕生を予告した。
通算44勝でニッカネン(フィンランド)の持つ最多記録(46勝)も射程に捉えたが「気にしていない」とどこ吹く風。「表彰台に全部乗ることは難しいけど、内容の濃い試合をできたかどうかが大事。失敗も次に生かせられればいい」と自身のジャンプ道を進む。
来季は17年世界選手権、18年平昌五輪へと続く大事な戦いになる。「いいジャンプのイメージはいつも同じ形。今までは失敗した点だけ変えようとしていたけど、今は全体を見られるようになった」。まさかのメダルなしに終わった14年ソチ五輪の雪辱を目指し、理想を追求していく。