日本女子決勝へ 佳純&愛が意地見せた
「卓球世界選手権・団体戦」(4日、クアラルンプール)
世界ランキング2位の日本女子は準決勝で同11位の北朝鮮に3-1で勝って2大会連続の決勝進出を果たした。第1試合を伊藤美誠(スターツ)が落としたが、その後は石川佳純(全農)と福原愛(ANA)、再び出場した伊藤がいずれも勝った。6日の決勝では中国-台湾の勝者と対戦する。世界ランク3位の男子は準々決勝で同5位の香港を3-1で下し、準決勝に進出した。3位決定戦は行われないため、5大会連続の銅メダル以上が確定した。
今大会絶好調の15歳の伊藤が第1試合を落とすピンチで、日本の女子卓球界の二枚看板が意地を示した。主将の福原とエース石川の活躍で、2大会連続で世界一を争う舞台にたどり着いた。
石川はカットを得意とする北朝鮮のリ・ミョンスンを圧倒した。誘い球に乗らず、落ち着いてラリーを続けてミスを引き出した。大会前からカット対策に時間を費やし、1次リーグに続く再戦でも確実に勝利を収めた。
福原は復調を感じさせる速攻がさえた。第3試合での起用は2日連続となったが、前陣速攻を貫き、貴重な白星を挙げた。4番手で再登場した伊藤は第1試合のショックを引きずらず、フルゲームの熱戦を制した。
決勝の相手は中国となる可能性が極めて高い。ロンドン五輪以降、主要国際大会の団体戦で2位が続く日本がこの4年間の成長を示す時がきた。