佳純、手応えの銀「リオへ宿題」

 「卓球世界選手権・女子団体戦」(6日、クアラルンプール)

 前回東京大会に続いて決勝に進出した女子の日本は、中国にストレートで敗れ、2大会連続の準優勝となった。71年名古屋大会以来45年ぶりの世界一はならず、中国が3大会連続20度目の優勝を果たした。福原愛(27)=ANA=と石川佳純(23)=全農、15歳の伊藤美誠(スターツ)の陣容で臨んだ日本は、世界ランク1位の劉詩ブン、12年ロンドン五輪シングルス優勝の李暁霞、昨年の世界選手権個人戦女王の丁寧を擁する中国にいずれも敗れたものの、女王たちを本気にさせた。

 遠かった中国の背中に、確実に一歩近づいた。日本女子はエースの石川がロンドン五輪優勝の李暁霞から2ゲーム、15歳の伊藤も昨年の世界女王の丁寧から1ゲームを奪って一矢報いた。石川は「今までで一番いい試合ができ、リオ(五輪)に向けてすごくいい宿題をもらった」と、実力差の縮まりを肌で感じた様子だった。

 石川は金星に手が届きかけた。2ゲームを先取し、第3ゲームも9-8とリード。しかし、ここで「レシーブが少し弱気になってしまった」と仕留め切れず、逆転で惜敗した。手応えを感じたからこそ「勝てたかな、という思いもある。大事な場面での気持ちを鍛えないと」と悔しがった。

 ロンドン五輪以降、日本は主要国際大会の団体で決勝には進むものの、中国には全く歯が立たなかった。この日の中国は日本選手との相性を読んでか、世界女王の丁寧を3番手、調子の上がっていなかった李暁霞をあえて2番手に起用する策をめぐらせてきた。村上監督は「正攻法で組んでこなかったのは、警戒したのだと思う」と相手の本気度を感じたようだ。

 エース石川、急成長を続ける伊藤と福原の3人で、8月のリオデジャネイロ五輪で再び中国に挑む。石川は「悪いところばかりではなく、いいところも多いので伸ばしていきたい」と雪辱を誓った。

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