サンウルブズ白星スルリ 1点に泣く
「スーパーラグビー、サンウルブズ31-32チーターズ」(12日、シンガポール)
日本チームのサンウルブズは、本拠地試合として行われたシンガポールでチーターズ(南アフリカ)と対戦し、前半にWTB山田章仁(30)が3トライを挙げたものの、後半に崩れ、31-32の逆転負けで初勝利を逃し、開幕2連敗となった。7点差以内の負けで勝ち点1は獲得した。
歴史的な勝利をつかみ損ねた。4トライを奪い、気持ち良く終えた前半から一転、サンウルブズの動きが後半に鈍った。健闘した初戦に続いてスーパーラグビーで戦える実力は示したとはいえ、わずか1点差での惜敗。フッカー堀江主将は「いい試合ではなく絶対勝つ試合をしたい」と悔しそうに声を張り上げた。
開始3分に山田が派手に宙を飛んでトライし、勢いづけた。14-13の前半33分にはSOピシの前方へのキックがCTB田村にぴたりと合い、すかさず反応した山田がパスを受けて自身3トライ目。縦突破の連続から堀江もトライで続き、最高の折り返しだった。
勝利の期待が高まって迎えた後半は、時間が経過するにつれて雑なプレーが増えた。層の薄さを露呈し、シンビン(一時退場)で1人少なくなった直後の31分に逆転トライを許した。スクラムの改善は著しく、ハメット・ヘッドコーチが「真価が問われる試合」という一戦で収穫も大きかったが、あと一歩届かなかった。