錦織、今季マスターズ白星発進
「テニス・BNPパリバ・オープン」(13日、カリフォルニア)
男子シングルスで第5シードの錦織圭(26)=日清食品=は初戦の2回戦で世界ランキング90位のミハイル・ククシュキン(カザフスタン)をストレートで下し、3回戦に進んだ。女子シングルス3回戦で世界89位の奈良くるみ(24)=安藤証券=は世界37位のバルボラ・ストリコバ(チェコ)に敗れた。
男子ツアーで格付けが高いマスターズの今季初戦で、錦織が好発進した。今季3度目の対戦で、ツアー本戦では5戦5勝と相性がいいククシュキンを1時間10分で圧倒。「100点ではないが、十分いいテニスができた」と満足そうだった。
第1セットはボールの伸びを欠く場面もあったが、相手のサーブが安定しない隙を突いて三つのゲームをブレーク。第2セットはサーブからの攻撃も決まり、一度もブレークチャンスを与えなかった。
国別対抗戦、デ杯英国戦でA・マリーに5セットの激闘で敗れてから1週間がたち、「筋肉痛もなくなっていい状態でプレーできた」と体調も万全だ。
今季の目標の一つにマスターズ初優勝を掲げる。この大会では昨年のベスト16が最高だが「ここ数年よりは苦手意識は減っている」と、上位進出への感触をつかみ始めている。