バド奥原希望 39年ぶり女子単V

 「バドミントン・全英オープン」(13日、バーミンガム)

 各種目の決勝が行われ、女子シングルスで世界ランク8位の奥原希望(21)=日本ユニシス=が同5位の王適嫻(中国)を2-1で破り、初優勝した。日本勢の同種目制覇は77年の湯木博江以来39年ぶり4人目の快挙で、奥原は男子シングルス8強の桃田賢斗(NTT東日本)とともにリオデジャネイロ五輪出場を確実にした。

 1時間39分に及ぶ熱戦を制すと、156センチと小柄な奥原は大の字になって喜びをかみしめた。日本勢にとって39年ぶりの快挙。日本のエースは「全英のタイトルを目指して練習してきた。最後まで諦めない気持ちが逆転につながった」と息をついた。

 コート狭しと駆け回った。1-1と追い付かれて迎えた第3ゲームは序盤で4点のリードを許したが、粘りに粘った。「走れなくなるまで走ってやろうという気持ちだった」。根負けした相手がショットの精度を落としたこともあり、終盤の5連続得点で試合をひっくり返した。

 昨年のスーパーシリーズ・ファイナルで初優勝し、トップ選手の一人として臨んだ。世界最高レベルの大会を「ここで結果を出せばメダルも見えてくる」とリオ五輪の前哨戦と位置づけていた。準決勝では世界ランキング1位のマリン(スペイン)を破り、決勝でも格上を撃破。「注目されている中で勝てたのは、自信になる」と手応えをつかんだ。

 この日は21歳の誕生日。試合後には優勝者が受け取る銀の皿に載せて、大会スタッフからお祝いのケーキが贈られた。「こんないい誕生日は今までない。記憶に残る大会になる」とを緩めた。

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