稀勢の里快勝!来場所綱とり挑戦だ

 「大相撲春場所・14日目」(26日、エディオンアリーナ大阪)

 横綱白鵬は大関琴奨菊を上手投げで退けて単独トップを守り、稀勢の里、豪栄道の両大関は2敗をキープした。

 今場所の稀勢の里はひと味違う。立ち合いでタイミングが合わず、照ノ富士に2回突っ掛けられた。これまでならペースを崩され、相手の術中にはまるところだったが、落ち着いて立ち、左を差し、右上手をしっかり取って寄り切った。

 横綱戦2連敗の後、2連勝で2敗を維持。目の前で豪栄道の勝ちを見届けての出番だったが、あわてず冷静に自分の相撲を取り切った。「いい相撲だったと思う。自信を持っていけた。自分との闘いですから」。メンタル面の成長ぶりが光った。

 千秋楽は豪栄道に勝ち、白鵬が負ければ優勝決定戦に進む。仮に優勝を逃しても、13勝を挙げれば「もともと実力はある。あとは内容」(八角理事長=元横綱北勝海)と、来場所の綱とりの声が上がる可能性もゼロではない。

 「12番と13番は違う?はい。明日はしっかり集中してやります」。大事な大一番を前に闘志をかき立てた。

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