福島千里は自己記録更新&五輪出場意欲

 陸上の日本女子短距離勢が26日、鹿児島県日置市の伊集院総合運動公園陸上競技場で行われている強化合宿を公開。100メートル、200メートル日本記録保持者の福島千里(27)=北海道ハイテクAC=が自身の日本記録更新と3大会連続の五輪出場に強い意欲を見せた。

 第一人者としての決意、責任感が口調ににじむ。「三度目の正直という言葉もある。しっかり結果にこだわりたい。リレーも出場権を獲得できるよう皆で頑張りたい」。五輪イヤーを迎え、表情も自然と引き締まった。

 6年ぶりの自己記録更新へ、手応えは十分だ。指導する中村宏之監督(70)は「スタートもピッチもストライドも去年より一段とステップアップしている。11秒0台の力はあるし、極端なことを言えば、10秒台の感触もある」と11秒21の自己ベストを一気に塗り替えての大台突入に太鼓判を押した。

 本人も「自己ベスト以上は連発していける状態にしたい。監督の目標を自分の目標にすることはない。満足せずに超えてやろうという強い気持ちでやっていく」と意気込んだ。9秒台へ期待がかかる男子だけではない。福島も夢の10秒台、そして五輪の準決勝、ファイナリストへ突き進む。

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