渡部香生子3種目での代表目指す
競泳女子200メートル平泳ぎでリオデジャネイロ五輪代表に内定している渡部香生子(19)=JSS立石=が26日、グアム合宿から成田空港着の航空便で帰国。「この合宿で泳ぎもレース仕様になって安定してきた。選考会(日本選手権、4月4日開幕)が楽しみ」と100メートル平泳ぎ、200メートル個人メドレーの代表権獲得に自信をみなぎらせた。
2カ月前の東京都選手権では昨夏の世界選手権で金メダルを獲得した200メートル平泳ぎがトップから4秒以上遅れる9位。200メートル個人メドレーでもトップから2秒遅れの4位と惨敗。五輪内定の重圧に押しつぶされ、大粒の悔し涙を流した。しかし、どん底から不死鳥のようによみがえり、精神的にも成長。「1月は絶望的じゃないけど、それに近かった。でも納得できるぐらい順調に練習ができているし、今となってはあれも良い経験。良かったなと思う」と笑顔で振り返られるようになった。日本選手権ではまだ代表権を獲得できていない2種目で派遣標準記録を切り、2位以内に入って3種目での五輪出場を目指す。