リオデジャネイロ五輪女子マラソン代表の福士加代子（３４）＝ワコール＝が２９日、東京都内で行われた日本実業団陸上連合の表彰式に出席し、自分だけの“村”設立構想をぶち上げた。

　実業団連合のマラソン特別強化プロジェクトでは、日本記録を突破すると１億円の褒賞金を得ることができる。その使い道に挙げたのが「村づくり」だった。「１億円あったら村をつくりたい。（出身地の）青森県で村おこしをして、好きな人だけを呼びたい」。冗談とも本気ともつかぬ福士節だが、実現すれば、リオへ向けた練習も「マル秘」と言う福士や、「そっと見守っていただきたい」という永山監督にとっても隠密行動を貫く格好の拠点になり得る。

　福士の自己ベストは２時間２２分１７秒。野口みずき（シスメックス）が持つ日本記録の２時間１９分１２秒までは３分余りで、１キロにつき４秒の短縮が必要だが、「タイムを狙う方がやっていく上で満足できる。１キロ３秒と考えれば楽勝だと思う。そのノリで行きたい」とどこまでも楽観的だ。