原沢が七戸下し初V!代表入り前進

 「全日本選抜体重別柔道」(2日、福岡国際センター)

 男子100キロ超級は、代表を争う原沢久喜(23)=日本中央競馬会=と七戸龍(27)=九州電力=が決勝で直接対決し、原沢が優勢勝ちで初優勝。最重量級の最終選考会となる29日の全日本選手権に向けて代表入りに大きく前進した。代表有力候補では女子63キロ級の田代未来(コマツ)、同78キロ級の梅木真美(環太平洋大)、同78キロ超級の田知本愛(ALSOK)らが準決勝で敗れる波乱もあった。

 「有効」のポイント以上に大きなインパクトを与えた。先に指導を奪った原沢は、前に出た七戸を見計らったように入った内股で、相手の大きな体を一瞬宙に浮かせた。内容ある勝利でリオ切符に王手をかけ、「まだ通過点」としながらも「いいアピールになった」と汗をぬぐった。

 男子柔道の花形の最重量級で、国際大会7連勝と波に乗る23歳。「五輪が見えて勝ちたい気持ちが強くなった」とエースの気概も芽生え、「国際大会は情報戦なので徹底的に対策するようになった」。持ち味の積極性に加え、「組み手でも我慢できたのが一番の収穫」と技術面でも急成長を遂げている。

 男子の井上康生監督は「緊張感がある中で内容も良く、先の戦いに向けても心強い」と大絶賛。代表争いについても「(原沢が)リードと考えてもらっていい」と認めた。

 初の五輪切符まで残り1戦。原沢は「目標は五輪の金メダルなので、またしっかり勝って代表権を取る」と豪快に一本を狙う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス