準V錦織「ジョコの壁」6連敗

 「テニス・マイアミ・オープン」(3日、マイアミ)

 男子シングルス決勝で、世界ランク6位の第6シード、錦織圭(26)=日清食品=は、同1位の第1シード、ノバク・ジョコビッチ(28)=セルビア=に3-6、3-6で敗れ、初優勝を逃した。四大大会に次ぐ格付けのマスターズでは2度目の決勝進出だったが、初制覇はならなかった。ジョコビッチは大会3連覇でマスターズの優勝回数を単独最多の28に伸ばした。今季4勝目で通算63個目のタイトル。

 深いショットを打ってもより強い球で押し返され、わずかでも打球が浅くなると角度をつけて攻められた。マスターズ初制覇を阻まれた錦織は「長いラリーでほとんどポイントが取れなかった。彼の弱点を見つけるのはかなり難しい」とうなだれた。対戦成績は6連敗(通算2勝7敗)となり、世界1位との実力差を見せつけられた。

 大半の相手なら主導権を握れるラリーでそれが通用しない。風もあり、サーブやショットの精度が少しずつ狂い始めた。第1セットだけで三つのゲームをブレークされ「サーブが入らず、キープするのが難しかった」と肩を落とした。

 第2セット、第1ゲームをブレークされ「風もあり打たない方がいいのか、打った方がいいのか分からなかった」と迷いが生じた。最後は左膝に疲れが出て、動きが鈍った。

 初優勝には届かなかったが、3月からのマスターズ2大会ではベスト8、準優勝と大会の自己最高成績を残した。次戦は3連覇が懸かる18日開幕のバルセロナ・オープン。頂点を目指す戦いは続く。

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