横尾千里はANA勤務 異色の天然娘

 8月に開幕するリオデジャネイロ五輪を前に、女子7人制ラグビー日本代表(愛称・サクラセブンズ)もアジア予選を勝ち抜き、男子とともに出場権を獲得した。美女ぞろいとしても注目を浴びている、個性豊かな代表候補の素顔を紹介する。

 おっとりとした口調に、ほわ~んとした雰囲気。チームメートからは「天然系」とかわいがられる。きゃしゃに映る164センチ、59キロの体格と相まって、とてもラグビー選手には見えない-。そこを指摘されるのが横尾千里(23)=東京フェニックス=にとってショック…なのだ。

 「服を買いに行くと店員さんが『私より細いですね』とほめてくれるけど、すごく傷つくんです。まだまだトレーニングが足りないんだなって。ごついとか言われたい」

 激しいプレーが身上だ。最近バックスでも起用されるようになった最大の理由がそのディフェンス能力を買われたから。「タックルに恐怖心はない。譲れない自分の武器」と胸を張る。

 ラグビーを小学1年生から始めて以来、やめたいとか、彼氏が欲しいとか考えたこともない。マジで恋人は楕円(だえん)球だ。早大卒業後、昨年からANAで勤務。人事を担当するが、現在は会社の配慮で競技を優先し出社は月1度程度。「ありがたいです。化粧は会社に行くときはやらなきゃって感じ」。ラグビーを謳歌(おうか)している。

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