エース山口真理恵は「女五郎丸」

 8月に開幕するリオデジャネイロ五輪を前に、女子7人制ラグビー日本代表(愛称・サクラセブンズ)もアジア予選を勝ち抜き、男子とともに出場権を獲得した。美女ぞろいとしても注目を浴びている、個性豊かな代表候補の素顔を紹介する。

 風を切るようなスピード感。50メートル6秒6の快足を誇るエース山口真理恵(26)=ラガール7=は1枚のリオ切符を懸けた五輪アジア予選の香港、日本の両大会で計7トライを奪ったトライゲッターだ。ルックスと実力を兼ね備えた女版「五郎丸歩」のような存在だ。

 唯一のプロ選手で、女優の石原さとみに似ていると言われる。競技以外のルックス面を取り上げられる事も多いが「何らかの形で女子ラグビーの認知度アップにつながれば」と、普及のために積極的に表に出る。

 プレー中は鬼の形相になるが女心は忘れない。ネイルしたり、髪の毛をかわいくアレンジもする。「プレーのモチベーションが上がる」。女性ならではの方法でプレーへのスイッチを入れる。

 本番のリオ五輪バージョンの髪形も考え始めている。「ずっと短めでプレーしてきたので、自分に合うロングの髪形を見つけて臨もうと思います」。プレーとともに、こちらも見逃せない。

 年間200日以上の過酷な代表合宿で強化に取り組んできた。早朝6時からの砂浜ダッシュや自衛隊の訓練にも参加した。「ステップと俊敏性の持ち味を生かしたい。トライだけでなくトライの起点になれるプレーを意識したい」。159センチ、58キロの小柄なエースは華麗に突っ走る。

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