ラガール冨田真紀子はフジテレビ勤務

 8月に開幕するリオデジャネイロ五輪を前に、女子7人制ラグビー日本代表(愛称・サクラセブンズ)もアジア予選を勝ち抜き、男子とともに出場権を獲得した。美女ぞろいとしても注目を浴びている、個性豊かな代表候補の素顔を紹介する。

 サクラセブンズFWの空中戦を担う。170センチの長身を生かした冨田真紀子(24)=世田谷レディース。「私たちは運動量で勝負するしかない。試合の最後まで走りきれる体力を強化するため、ゴキブリみたいに走り回ってます」。ゴ、ゴキブリ…。およそ女子らしくない言葉だが、競技に対する熱がビンビンに伝わる。

 中学時代にバスケットボールから転向してラグビーの激しさにはまった。父親が関学大ラグビー部の主将経験者だけに「足をけがしても走ったら治ると言われて育てられた」。昭和で言えば劇画「巨人の星」の“星一徹”ばりのスパルタ教育で上達してきた。ただ母親には「女の子なんだから」と顔に傷をつくると今も心配される。それでも「ラグビーではけがも勲章のうち」と意に介さない。

 姉の彩紀子さんは昨年のミス・ユニバース・ジャパンのファイナリスト。「姉には『ちゃんと化粧しなさい』と注意されます」と苦笑い。「女性を忘れないようにと私服ではスカートをはいたりイヤリングを付けたり。顔パックとかもしますよ」。グラウンドを離れると身だしなみは、ばっちりだ。

 フジテレビでは人事部門で研修などを担当する。姉と同様、モデル体形だった体重は5年前の50キロ台から70キロの大台に乗った。「サイズが合わず、かわいい服が着られなくなったけど、体がでかくなってけがしなくなったので今の体のほうが好き」ときっぱり。「金メダルを目指す」というリオ五輪での躍動で全てが報われると信じて突き進む。

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