聡美復活2位 スランプ乗り越え再び五輪

 「競泳・日本選手権」(6日、東京辰巳国際水泳場)

 女子100メートル平泳ぎは、渡部香生子(JSS立石)が1分6秒57で制し、3連覇。0秒15差の2位に入ったロンドン五輪銅メダルの鈴木聡美(25)=ミキハウス=は2大会連続の五輪代表となった。

 ロンドン五輪のシンデレラガールが、本当の笑顔を取り戻した。鈴木は前半50メートルで先頭に立ち、日本記録ペースで折り返すと、終盤のし烈な争いを粘りきって2位を確保。リオ決定を確認すると、右拳を握った。

 「ずっと苦しかったので…。心から喜べたのはロンドン以来」

 3つのメダルを獲得したロンドン以降はスランプも経験した。昨年の日本選手権100メートルでは準決勝で9位に終わり、世界選手権を逃した。「何をやっているんだろう?」と号泣。メダリストとしての重圧が泳ぎを狂わせていた。2月にキックをロンドンのころのフォームに戻し、復活のきっかけをつかんだ。

 再び挑む五輪の舞台。「積み重ねてきたものを出して、ロンドンより、いい色のメダルを狙いたい」。取り戻した“聡美スマイル”が輝きを増していく。

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