16歳・長谷川、先輩星に続いたリオ切符

 「競泳日本選手権・リオデジャネイロ五輪代表選考会」(7日、辰巳国際水泳場)

 追い続けてきた世界女王の背中に、必死に食らいついた。女子200メートルバタフライ決勝で、16歳の長谷川涼香(東京ドーム)が、既に代表に内定していた星に続く2位。派遣標準記録を突破し、五輪代表入りを決めた。

 想像するレース展開とは違っても、冷静だった。前半で星が前に出ることを想定していたが、100メートルの折り返しはほぼ同着。「後半上げてくるな」-。しかし感触は良く、派遣標準を切る自信もあった。1着狙いではなく、先輩に付いていくレースに切り替えた。

 電光掲示板には、2分6秒92の文字。「おめでとう」と言って抱きしめてくれた星の腕の中で、ホッとして一瞬だけ目が潤んだ。「夢のように遠い存在」だった大先輩は、いつの間にか隣で戦う存在に。星も「メンタルが強くて頼もしい」と底力を認めている。

 試合前は嵐の曲を歌ってテンションを上げる、東京育ちの高校2年生。東京五輪の主力候補だったニューヒロインは「私も星さんみたいなレースがしたい」。輝く背中を追いかけながら、リオの地で存在感を示す。

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